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初心者でも飼いやすいと言われるグッピーですが飼っているといつの間にかメスのお腹がプックリとパンパンになっていることがあると思います。
これはグッピーのメスが妊娠してる時です。
しかしどうやったら赤ちゃんをうまく育てられるんだろうと悩んでいる人も多いと思うので、今回はグッピーの正しい繁殖のやり方や出産方法を解説していきます!
Contents
グッピーは日本のメダカとよく似ている形をしているので、メダカなどと一緒で卵を産むのだろうと思っている人は多いと思います。
しかし、グッピーは卵胎生メダカといって、お腹の中で卵を孵化させ、子供の状態で産むタイプの魚なんです。
そのため、他の魚と比べて卵を食べられる心配がないので、メダカなどは産卵床などを入れてあげないといけないけど、グッピーには必要の無いのでより初心者でも簡単にできると言われています。
グッピーはある程度育った状態で生まれてくるため親と同じ人工餌が食べれます。
基本的には粉末状の餌や細かくなっている人工餌が望ましいです。
ない場合は今もっている人工餌を手ですり潰してあげることにより食べやすくなるので少しの間でしたら問題ありません。
しかし、どうしてもこの場合だとグッピーの赤ちゃんの何割かは死んでしまうことになります。
生き残ったグッピーは過酷な状況下の中でも生き残った稚魚たちなので、よりたくましいのではありますが、本格的にブリーディングをするには心もとない数になってしまいます。
より多くの子達を残すにはどうしたらいいのか?今回はブリーダーの人たちがやるやり方と、簡単に初心者でも出来る仕方を紹介していきます。
グッピーは前述で話したように、卵胎生メダカと言うように卵の状態で産卵をするのではなく、稚魚に孵化させてからの出産になります。
他の熱帯魚ではプラティーやモーリーなどが同じ卵胎生に属します。
一度で生まれる稚魚たちは、初産だと10~20匹くらいで、産む回数につれて30,40,50と増えていき、大きい固体だと100匹ぐらいの稚魚たちを産んでくれることとなります。
グッピーは稚魚から生まれたのち、生後一ヶ月もするとオス、メスの性別がはっきりとしてきます。
グッピーのオスは知りビレが棒状に尖って変化しておりゴノポディウムという生殖器になっていき、メスはオスより地味な感じで妊娠マークと言われる黒い模様が尻ビレの付近に出てきます。
メスは早くて2ヶ月、基本的には3ヶ月ほどで出産が可能になっていきます。
ショップで売られているグッピーはだいたい生後3ヶ月ぐらいの固体ですので売っているものであれば繁殖は可能になってきます。
アクアリウムショップによってはオスとメスを一緒に飼っているショップもあるため、この場合はほぼ確実に家で別の容器で飼育をしても繁殖してしまう場合がほとんどです。
グッピーはオスの生殖器(ゴノポディウム)をメスの排泄肛に押し当てて精子を入れることによりお腹の中で産卵をします。
オスとメスを繁殖のために、水槽に入れておくとオスは体を震わせながらひれを広げて求愛のダンスをし始めます。
ときおりゴノポディウムを突き出しながらメスを追い掛け回す風景が見られると思います。
ちなみに、メスはオスの精子をお腹の中に貯蔵しておくことができるため、交配後も出産が可能となります。
つまり、一度交配させてしまうと2,3回は以前のオスのグッピーのの血統が残ってしまうため、新しいオスと交配させると、以前のオスの遺伝子のグッピーか、今回の新しいオスのグッピーのかわからなくなっしまうので注意しましょう。
そのため狙ったグッピーの血統を残したい場合はゴノポディウムが形成される前にオスとメスを別けてあげることが大切です。
オスとメスは生後一ヶ月もすれば見分けが付くようになるのでその頃にオスとメスをしっかりと別けてあげましょう。
そうすればその後、増えることも無いですし、狙った赤ちゃんを増やすことが出来ます。
グッピーの交配を確実に成功させたい場合、オスを多めに入れることをオススメします。
グッピーのスワローやリボン系はひれが長いため泳ぐのが得意ではないので、メスを追い回すのもなかなか大変なため繁殖しづらいと言うことがあります。
また視力が弱いRREAやルチノーといわれるアルビノ系遺伝子も視力が弱いため交配が難しいです。
そのためにもオスを多くいれて繁殖を進めましょう!
他にも、オスが老魚(七ヶ月以降)だとオスも歳をとり過ぎたか交尾をなかなかしなくなるのも注意しましょう。
グッピーの出産周期は20日から30日だと言われています。グッピーもメダカと同様に水温に依存して早くなったり遅くなったりします。
メダカもそうですが、水温が高いと卵の孵化する期間が断然とはやくなります。グッピーはその後孵化して稚魚をお腹で暫く育てるので、孵化をしてしまえばその後の成長は一緒になります。
なので早くグッピーの稚魚を産ませたい場合は温度を高めにセットすることでサイクルを速くすることが出来ます。
しかし高すぎると死亡の原因にもなるので30℃は越えないようにしましょう。
グッピーの出産が間近になったらお腹がパンパンになってくると思います。よく出産間近と言われる見分け方はお腹が角ばってきたらといわれています。
初産のグッピーはお腹にかかえる赤ちゃんも少ないため、あまりお腹が大きくならないため良く観ておくことが大切です。
ガラス面に上下、左右せわしなく動いていたり、物陰にじっとしていたら出産が近いと思ってください。
確実に赤ちゃんがほしい場合は、他の水槽や隔離ケースなどに隔離して生ませてあげることが大切です。
僕がブリードをしていた頃は産仔ケースをつかって取っていました。これは通常の水槽には何も入れてないため、グッピーの稚魚の生存率があまりにも低かったためです。
何故入れていないかというとメンテナンスが簡単なため、水草などを入れておくと掃除などが大変になってしまうからです。
グッピーの隔離の期間は基本的には短いほうが安全です。隔離ケースなどは小さい場合が多いためどうしても水質の問題があるためです。
とは言っても、稚魚を直ぐには産んでくれない場合も多いので、稚魚を産むまで安静にしてあげてください。
グッピーは健康な状態なら3,4週間は絶食にも耐えられる魚なので産まないからといってもとの水槽に戻したり頻繁な移動は避けましょう。
むしろ、Phの違いなどで逆に体調を崩しかねないので気をつけてください。
グッピーを簡単に繁殖させたい場合は水草を入れてあげると生存率が上がります。
特にウィローモスなどの隙間が多い水草は隠れ家には最適で勝手に増えすぎるほどです。
そのため初心者や特に意識して増やそうと思っていない方は水草を入れておくといいでしょう。
しかもウィローモスは少ない光でも育つので大規模な照明がない場合でも手軽に育てることが可能です。
出産を確認できたら一日くらいは親と一緒にいておきましょう。
グッピーの親魚によっては一日に何回かにわけて産む親もいれば、数時間にかけて生み続けるグッピーもいます。
そのため、稚魚を産みきったのか安全を確かめるためにも一日くらいは様子を見てあげましょう。
グッピーのメスは出産が終わっても基本的には卵は2,3割お腹に残して、次の出産に備える生き物なので安心してください。
もし、卵は入ってない場合は歳をとりすぎたグッピーか弱っている可能性があるので、繁殖には使わないほうがいいでしょう。
出産が確認できたら元に水槽に戻してあげ、タンパク質の多い人工餌や栄養価の高い生き餌をふんだんに上げてください。
メダカ用の産卵用の餌などやブラインシュリンプ、イトメや赤虫がオススメです。
もちろんグッピー専用の繁殖用の餌も問題ありません。
いっぺんに多くあげるより、三時間ぐらい間隔をあけたほうが食い気も高く多く食べてくれるので早く回復させたい場合は3時間以上を目安にあげてください。
そんなに急ぎではない場合は一日に一回でもかまいません。
ちなみに一日一回の給餌の方がグッピーは長生きする場合が多いです。
グッピーは繁殖が簡単な部分もあり、増やしすぎて飼えなくなる人が多くいるのをペットショップでアルバイトをしていた時に感じました。
しかも、ペットショップで引き取るのも困るような変な色を受け継いだグッピーです。
この場合、ペットショップで引き取ったとしても古代魚などの餌にしかなりません。
自分の飼える数だけ増やして楽しんでいただければ幸いです。
稚魚の飼い方が気になる人はグッピーの稚魚の育て方を参考にしてください。